特別民間法人高圧ガス保安協会は、高圧ガスによる災害の防止に資するため、高圧ガスの保安に関する調査、研究、指導、検査等の業務を行うことを目的として、高圧ガス保安法に基づき設立された高圧ガス保安の専門機関です。
当協会では、高圧ガス設備・容器等の検査、国家試験・資格講習等の法定業務や事故調査、技術基準の策定、ISO認証、更には海外との技術協力など高圧ガス保安に関係する各種事業を、1963年の創設以来培ってきた技術知見を基に、公正かつ迅速な業務運営を旨として、幅広く展開してきました。こうした中、カーボンニュートラルの実現というグローバルな社会的課題の下、次世代エネルギーとして大きな注目を集めている水素に関しましても、その利活用が時代の要請に即応しつつ適切かつ安定的に進められていくよう積極的な貢献を果たしてまいりたいと考えております。
もとより、当協会は、国民の暮らしを守る安全・安心のために、高圧ガスによる災害の防止、自主保安活動の促進、LPガスに係る消費者の保安確保、企業マネジメントシステムの高度化などの各種業務を、公正で質の高いサービスとして総合的に提供し、皆様のニーズに対応した事業を進めていくことがその使命であると認識しております。
市場の力にのみ委ねることでは律しきれない高圧ガスに係る安全の確保は、健全な経済・社会の発展にとって必須の公共財であり、大前提とも言えるものです。この前提が整うためには、自主保安を軸としつつも、専門的第三者の公正かつ客観的な目線でその適格な実施を支え、負の外部性が生じないよう高圧ガス利用の現場に寄り添い、その発生を極限まで抑え込んでいくことが求められます。この役割を果たすのが高圧ガス保安協会と考えます。こうした認識の下、これからも産業・社会の変化に即応しつつ、その健全な発展に貢献してまいります。
今後とも、会員、関係業界の皆様の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。