次の高圧ガス保安協会規格を改正（H18.8.10）しましたので、その改正概要をお知らせいたします。
１．液化石油ガス用継手金具付低圧ホース規格（基準）（KHKS 0709）
（旧名称：液化石油ガス用継手金具付低圧ホース技術基準）
当該基準は、液化石油ガス用継手金具付低圧ホースの安全を確保するため、材料、構造、性能、耐久性等に関する技術上の基準及び検査の方法を定めている。
現状、低圧ホース内面には、樹脂製のライニングが施されており、これによりホースに含有される可塑材の溶出を防止し、液化石油ガス設備に対する悪影響を防止しているが、当該ライニングの健全性に関する基準が整備されていなかった。
このため、ホース内層内面の樹脂ライニングの健全性確認に関する内容を追加した。
２．自記圧力計及び電気式ダイヤフラム式圧力計規格（基準）（KHKS 0713）
（旧名称：自記圧力計及び電気式ダイヤフラム式圧力計技術基準）
当該基準は、液化石油ガスの供給設備の気密試験、漏えい試験及び供給圧力等の測定に使用する自記圧力計及び電気式ダイヤフラム式圧力計の使用時の安全性及び精度を確保するために、材料、構造、性能及び耐久性等に係る技術上の基準及び検査の方法について定めている。
平成17年4月の液化石油ガス法施行規則関係例示基準の改正により、気密試験に用いる自記圧力計及び電気式ダイヤフラム式圧力計の呼称が次のとおり改正されたため、自記圧力計の名称について例示基準との整合を図った。
(1)「自記圧力計」 → 『機械式自記圧力計』
(2)「電気式ダイヤフラム式圧力計」 → 『電気式ダイヤフラム式自記圧力計』
３．液化石油ガス燃焼器接続用継手付ホース規格（基準）（KHKS 0721）
（旧名称：液化石油ガス燃焼器接続用継手付ホース技術基準）
当該基準は、液化石油ガス燃焼器接続用継手付ホースの安全を確保するため、材料、構造、性能、耐久性等に関する技術上の基準及び検査の方法を定めている。
ファミリーレストラン・ファーストフード等の業務用厨房機器を使用する店舗においては、病原性大腸菌O-157等による食中毒予防策として、HACCP（hazard analysis and critical control point)を導入するなど、厨房内の衛生管理強化が進められてきており、この衛生管理強化策の一環として、業務用厨房機器を移動させて清掃を実施することが要求される場合がある。
清掃時にLPガス業務用厨房機器を移動するためには、脱着が容易な迅速継手付きの燃焼器接続用ホースが不可欠であるが、業務用厨房機器のようにＬＰガスを大量消費する燃焼器に対応した大口径（15A～25A）の迅速継手付燃焼器接続用ホースの技術基準は整備されていなかった。
このため、大口径の燃焼器接続用ホース及び迅速継手に係る材料、構造、性能、耐久性等に関する技術上の基準及び検査の方法を追加した。
４．液化石油ガス用マイコン型流量検知式自動ガス遮断装置（S型）規格（基準）（KHKS 0733）
（旧名称：液化石油ガス用マイコン型流量検知式自動ガス遮断装置（S型）技術基準）
当該基準は、主として一般消費家庭を対象として開発された液化石油ガス用マイコン型流量検知式自動ガス遮断装置（S型）の品質を確保するため、材料、構造、性能及び耐久性等に関する技術上の基準及び検査の方法について定めている。
今回の改正では、メータ出口から燃焼器具までに3リットル/h未満の流量を一定期間連続して検知したときに警告表示する機能（流量式微少漏洩検知機能）において、一定期間連続して検知する期間を30日間から30日以内の任意の時間とし、微少漏洩検知日数の短縮が可能となる修正を行った。
５．液化石油ガス用マイコン型流量検知式自動ガス遮断装置（SB型）規格（基準）（KHKS 0737）
（旧名称：液化石油ガス用マイコン型流量検知式自動ガス遮断装置（SB型）技術基準）
当該基準は、主として業務用を対象として開発された液化石油ガス用マイコン型流量検知式自動ガス遮断装置（SB型）の品質を確保するため、材料、構造、性能及び耐久性等に関する技術上の基準及び検査の方法について定めている。
今回の改正では、メータ出口から燃焼器具までに3リットル/h未満の流量を一定期間連続して検知したときに警告表示する機能（流量式微少漏洩検知機能）において、一定期間連続して検知する期間を30日間から30日以内の任意の時間とし、微少漏洩検知日数の短縮が可能となる修正を行った。
以上
お問い合わせ先
液化石油ガス部
TEL 03-3436-6108 FAX 03-3438-4163
